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情報名 :焼却炉のダイオキシン類発生低減法 No.0097
   発信日 : 2001−02−26日

<信州環境ネット>の皆さま
ダイオキシン類関係者 さま

小野寺@信濃公害研 で〜す。

●焼却施設におけるダイオキシン類発生低減技術の紹介

静岡県工芸技術研究会講演会 (2000年12月14日)で
「ゴミ焼却炉におけるダイオキシンの発生と対策」という講演要旨がありましたので
概略を紹介したいと思います。

<<<<以下、概略>>>>
<生成過程>
まず始めに、焼却施設においてダイオキシン類が生成するメカニズムに
ついてですが、主に以下の3つの場合があるそうです。

1)ごみと共にダイオキシン類、およびその前駆物質が持ち込まれる。
2)炉内の燃焼過程で有機物+塩素+酸素の反応によりダイオキシン類が生成する。
3)燃焼後の未燃ガス中の前駆物質が低温の条件下で反応してダイオキシン類が再合成する。
 (ごみの乾燥時や燃焼の初期段階で低沸点の有機物が揮散し、
  これが燃焼してCO2と水が生成されるが、この時に酸素が不足すると
  ダイオキシン類の前駆物質が発生する可能性があり、さらに塩化水素が
  あるとこれと反応して、ダイオキシン類が合成される可能性がある)

<炉内管理>
これらの生成を防止するには以下にあげる徹底した炉内管理が必要です。
1)高い燃焼ガス温度
2)高温度での十分な燃焼ガスの滞留時間
3)未燃焼ガスと空気との良好な混合

<再合成の制御>
炉内管理を徹底して<生成過程 2>の燃焼課程での生成が
抑えられても、未燃ガス中の前駆物質が低温の条件下で反応して
ダイオキシン類が生成(生成過程 3)してしまいます。一般にこれらの生成は
500℃〜300℃付近で起こるとされていますが、ガスが冷却される過程で
必ずこの温度帯を通ることになります。現在は減温反応塔内のフィルタの
集じん効率を高めることによって再合成を抑えたり、脱硝触媒を改良して
残ったダイオキシン類を分解する機能を持たしたりしています。
 これらに加えて近年では、ガス状ダイオキシン類をより高効率に
除去するために「活性炭」や「活性コークス」などを添加して除去効率を高める
「吸着除去法」が開発・運用されています。

<<1.活性炭吹き込み法>>
 これはフィルターによって、ろ過とガス状物質の吸着効果を高める方法で、
以下の機構で効率が上がります。
 バグフィルターを150℃程度の低温度で運転することによって、ダイオキシン類が
気体から固体に移行しはじめ、吸着効果が高まります。また、吸着反応は
低温であるほど促進されることから、この温度付近では多くが煤じん粒子表面に
付着するようになります。これらを煤じん粒子と共にフィルターでろ過すると、
ガス中のダイオキシン類が削減できる。
 また、この時に粉末活性炭を噴霧すると、ダイオキシン類の固体への移行を
促進させることができます。

<<2.活性コークス吸着塔>>
 煤じんを除去した排ガスを、活性コークスなどが充填された「炭系吸着材重鎮塔」を
通過させて、ダイオキシン類を吸着除去する方法で、ヨーロッパでの使用実績が多い
そうです。現在、運転温度は吸着効果が温度が低いほど効率がよいことから、
低いほど望ましいが、130℃〜180℃程度で運転されているそうです。
 
<<今後の課題>>
 焼却炉の排気ガス基準が強化されたことに伴って、煙突排ガス中のダイオキシン類
排出量は削減されてきていますが、その一方、フィルターなどで捕集された煤じんや灰などに
移行しています。これらの方法を用いながら捕集効率を高めると共に、焼却残査
(焼却灰や飛灰)中のダイオキシン類対策も充分に行い、焼却施設全体としての
排出量削減に努めるべきである。

<<<<以上、概略>>>>

排ガス中のダイオキシン類は減ってきているが、
「フィルターなどで捕集された煤じんや灰などに移行」している・・・

確かにそうだなあと思いました。

焼却施設全体としての、コンサルティングも行ってゆく必要が
ありますね〜

どうでしょう<SKK大気チーム>さん
信州でのこういった事例などがありましたら、紹介してくださいね(*^ー゜)


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