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情報名 :最前線 =遺伝子組み替え昆虫!= No.0431
   発信日 : 2002/01/22

<信州環境ネット>の皆さま

小野寺@信濃公害研でーす。

今朝の信州は霧,しかも昨晩の雨が凍って道が滑りました。
朝からヒヤリとしたドライバーもいたかも知れません。
現在,立科町は青空ものぞいて まばゆいです。
窓の外の桜の木にはシメがきています。


さてさて,遺伝子組み替え作物ならぬ「組み替え昆虫」がアメリカ農務省の
許可を得て実験中だそうです。綿花の害虫,ワタキバガに緑色に発光する
クラゲ遺伝子(遺伝子操作の実験でマーカーとして多用されている)を
組み込んだもので,現在は繁殖能力を調査しているとのこと。
 最終的には人工的な環境以外では幼虫が成育できなくなる致死遺伝子を組み込み,
組み替え蛾が野外産の蛾よりも繁殖力を優勢になるようにして,全体の個体数を
減少させてゆく計画です。現在実験はケージ内で行われているが,実験の進行
により野外農場での試験を行ってゆく計画とのことです。
詳細は以下↓のページ
http://www.hotwired.co.jp/news/news/technology/story/20011210301.html

→小野寺コメント
 ワタキバガ(bollworm)は綿花の大害虫で,天敵になどによる防除もしにくく
現在のところ農薬を大量に散布することで防除しています。しかしながら,
害虫に直接作用する農薬を使用すると,耐性を持った個体が発現して,
スーパーイエバエのように特定の農薬に対する耐性を極度に高めた個体群が
発生してしまうことが問題となっています。
 今回のように繁殖時に非繁殖個体を介入することによって防除する方法は
耐性を持ちにくく,沖縄で行われたウリミバエの根絶作戦などで実績があります。
しかし,ウリミバエの根絶では放射能を使って不妊成虫を作ったのに対して,
今回の試験は遺伝子組み替えで作られたものです。どのような影響がでてくるか,
もしくは出てこないのか,全くわからないところに怖さがあります。
 この実験に対しての論議がわき上がりそうです。みなさんはどうお考えですか?

 繁殖時の攪乱をねらった防除方法としては,このほかにもフェロモントラップ
による方法などが実験・実用化されており,こちらは有望視されています。

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